沖縄県本島北部に2025年に開業予定のテーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」の住民説明会「地域とゆんたく」が2月20日、中山公民館(名護市中山129)で行われた。
同テーマパークに隣接する地域の中山区が、同テーマパークを手がける「ジャパンエンターテイメント」(大中1)に要望して実施。地元では、開業後の生活道路の交通渋滞の懸念や地元雇用の有無などが懸念されていることから、意見交換の場として開いた。
説明会に参加したのは区民など約80人。2部制で行われ、1部ではジャパンエンターテインメント取締役の佐藤大介さんが、テーマパークのコンセプトや北部に開業を決定した経緯、工事の進捗状況などを説明した。参加者を代表して中山区の川野圭輔区長が渋滞対策や地元民の優先雇用、沖縄県民割やパーク内レストランでの地産地消への取り組みなどについて質問した。
佐藤さんは「渋滞や騒音など皆さんの生活や環境に関わることは責任をもって考えていきたい。沖縄県や警察とも連携して協議し、新たに信号機を設置するなどしていきたい」と回答。雇用については「採用は進めており県外からの応募もあるが、できるだけ地元雇用を優先したい」と話した。
第2部では参加者がグループごとに分かれ、ジャパンエンターテイメントの社員も加わって意見を交換した。
佐藤さんは「テーマパークの中身に触れる説明会は初。皆さんが感じる不安を解消し、テーマパークに希望を持ってもらえるように、意見を少しでも取り入れられるようにしたい。持続可能なテーマパークの運用を目指し、住民の皆さんと地域活性に向けて取り組みたい」と話す。
川野区長は「これからも、このような説明会を重ねていきたい。テーマパークの成功を願い、区民の皆さんと力を合わせ理解を示しながら協力していきたい」と話した。