名護市農産物六次産業化支援拠点施設「なごアグリパーク」(名護市名護、TEL 0980-54-8550)が5月5日、リニューアルオープンした。
2018(平成30)年から営業している同施設。今回、運営事業者変更に伴い施設内を大幅改装した。沖縄JTB(那覇市旭町)と「みらいおきなわ」(那覇市久茂地3)が共同運営する同施設の敷地面積は約43000平方メートル。「マルシェ&クラフト」を新コンセプトに、約3カ月かけて改装した。
施設内には、「地元食材を使った世界の屋台料理」をテーマにした両社直営のレストランカフェ、季節の果物を使ったスイーツを提供する「スイーツガーデン」、ギフト利用できる地元商品などを集めた「マルシェ」(今月24日オープン予定)をメインに、農家カフェ「Cookhal(クックハル)」、地元事業者や個人が使える予約制のテストキッチン「加工研究室」を展開。中庭には、寝そべることができる「デイベッド」やイスを設置する。
施設全体には、植物で景観を作る「フードスケーピング」手法を取り入れた。マンゴー、カカオ、ゲットウ、バニラ、グアバなどやんばるで育つ植物約30種類を店内や中庭に植え、年間を通して、実、葉、花などを身近に感じてもらうことで食育につなげる。
萩本隆志園長は「施設のコンセプトを改めて考え、どうしたらやんばるの農産物の豊かさや魅力を知ってもらえるかということを考えた。地元農家と連携し、六次産業促進や発信をしていきたい」と話す。
「地域の農産物を全身で楽しめる『食のテーマパーク』として、観光客はもちろん地元の方にも週に何度も通いたくなる施設を目指す。コロナ禍以前は年間10万人の来場があった。まずは初年度で15万人の来場者数を目標にしたい」と意気込む。
営業時間は10時~18時(レストランカフェは8時~)。