本部町の「よへなあじさい園」(本部町伊豆見、TEL 0980-47-2183)が5月11日、今年も開園した。
毎年5月中旬ごろに、約3000坪の敷地に30万本のアジサイが咲き誇る同園。斜面にアジサイが広がる風景が人気を集め、外国人旅行客や地元リピーター客も多い。今年で開園24年目となり、昨年は約2万人が訪れた。
同園を運営する仲村洋子さんの母で故・饒平名ウトさんが、定年退職後の趣味としてアジサイ2株の栽培から始めた。「母はいつもお客さまの笑顔をみて喜び、『来年に向けて頑張らないと』と話していた。母を目当てに多くの方が行列を作り、握手をしたり写真を撮ったりして、まるで母がアイドルのようだった」と仲村さん。
2018(平成20)年からは、仲村さんを中心に兄や妹など兄弟4人も定期的に通い整備しているという。「家族みんなで力を合わせて守っている。草刈りや枝の剪定(せんてい)など一年を通して作業があり大変なことも多いが、毎年お客さんの笑顔を見ると良かったと感じる」と話す。
開園期間中は園内を一望できるカフェも営業し、ドリンクやかき氷などを提供する。
仲村さんは「アジサイのほかにも、メディニラ・マグニフィカやウコンサンゴバナなど亜熱帯地域の花や植物も見られる。アジサイを見てゆっくり過ごしてもらい、和んでもらえれば」と来場を呼びかける。
開園時間は9時~18時30分。入園料は大人=500円、小中高生=200円。6月下旬まで。