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名護博物館で「やんばるの沖縄戦」 慰霊の日に合わせて

「名護・やんばるの沖縄戦」会場の様子

「名護・やんばるの沖縄戦」会場の様子

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 企画展「名護・やんばるの沖縄戦~ものからたどる沖縄戦『あのとき、私たちのまちは戦場だった』~」が6月17日、名護博物館(名護市大中4、TEL 0980‐54‐8875)で始まった。

「伝えたいことがたくさんある」と名護博物館学芸員の宮里さん

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 6月23日の「慰霊の日」に合わせて開く同展。沖縄本島北部地域での沖縄戦をまとめた市史「名護・やんばるの沖縄戦」を基にし、「物から戦争を振り返る」をテーマにする。

 当時使われていたかばんや水筒などのほか、出征する兵士に贈られたという「千人針」のチョッキや家族へ宛てた手紙、戦死した住民を埋葬した時に建てられたという墓碑の現物など44点を展示。15歳以下の地域の少年が兵士として収拾された「少年護郷隊」の実状などを伝える音声付きの映像も流す。

 そのほか、名護市内を当時の学区に分けて、現在も見学できる戦跡の場所を紹介するほか、戦災を免れた建物の写真を現代の写真と並べて展示し、見比べることができるようにする。

 名護博物館学芸員の宮里ひな子さんは「伝えたいことがたくさんある中で、北部での戦時中の特徴やどうしても伝えたいことを選び抜いた。名護市は当時、日本兵や米軍の宿舎や沖縄県内各地から集められた住民の収容所を造るための場所となり、大勢の人が集まったことから病気や飢えで亡くなった人も多いという。そういった過去を、戦争を知らない世代にも知ってもらいたい。同展をきっかけに市内の戦跡へ足を運んでもらい平和への思いをはせてもらえたら」と話す。

 開館時間は10時~18時。月曜、第4木曜、祝日休館。入場無料。7月14日まで。

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