「第34回北部地区吹奏楽コンクール」が7月6日、名護市民会館(名護市港)で開催された。主催は北部地区吹奏楽連盟。
沖縄県北部地域の小・中・高校吹奏楽部を対象に、学校の垣根を越えた吹奏楽部員同士の交流や、演奏技術向上などを目的に毎年開いている同イベント。地元では、7月下旬に行われる「沖縄県吹奏楽コンクール」の前哨戦として位置づけられている。
今年は沖縄県本島北部の小・中・高校から16校が参加し、約500人の観客が来場。各校の演奏は「沖縄県中学校音楽教育研究会」役員などが審査し、最優秀賞、金賞、銀賞、銅賞を選んだ。午前は「高校の部」「小学生の部」、午後は「中学生の部」を行い、沖縄県大会で演奏する予定になっている曲を各校1曲ずつ演奏。最優秀賞には、名護市立稲田小学校、名護中学校、沖縄県立名護高校が選ばれた。
演奏を終え、名護市立大宮小学校吹奏楽部の小野結華部長は「会場が広くて音の響きが普段の学校とは違い、県大会を想定した雰囲気をつかめた。これからも練習を頑張りたい」と話す。
北部地区吹奏楽連盟の玉城晋会長は「沖縄県大会の前に参加学校同士でホールを借りて練習し、アドバイスし合っていたのが始まりで、参加校が増えてきたため審査員をいれて本格的にやってみようと開くことになったのが当大会。子どもたちには、これからも他校との交流や技術向上を楽しんでもらいたい。大会独特の緊張感が子どもたちの成長につながっていると思う。沖縄県大会、九州大会と羽ばたく子たちが増えてくれたら」と話す。