星空観察会「くんじゃん夕涼み 星空ツアー」が8月26日、国頭村森林公園(国頭村辺士名)で行われた。主催は国頭村商工観光課。
国頭村では本年度、光害の影響のない美しい星空を保護・保全していこうと「星空保護区」の国内5地域目としてエントリーしていることを背景に、村内外にやんばるの星空の魅力を知ってもらおうと開く。8月から10月まで4回にわたりシリーズで実施する。
観察会では、国頭村が世界自然遺産登録3周年を記念して7月に策定したオリジナル星座「やんばるくいな座」を目玉にする。この星座は、さそり座の一部「アンタレス」をやんばるクイナの目に見立て、天の川で水浴びをしている姿を表現した。
初回となった当日は、村内から県民や観光客など35人が参加。「星のソムリエ」を持つ村民がガイドを務め、芝生に望遠鏡を4台用意して「やんばるくいな座」や天の川などを観察したほか、同園の天体望遠鏡で月や惑星も観察。星空観察に影響する光害についてや国頭村が行う明るさを抑える街灯設置などの取り組みなども紹介した。
国頭村商工観光課地域プロデューサーの志岐禎峰さんは「夜のやんばるは、ヤンバルクイナやリュウキュウコノハズクなどの夜行性生物の鳴き声がBGM。星空を全身で感じてもらいたい」と話す。「このイベントは4回シリーズにしたことで、夏の天の川や秋・冬の星座への移り変わりも楽しんでもらえる。国頭村の星空の魅力を多くの人に知ってもらいたい」とも。
2回目は9月3日=かいぎんスタジアム、3回目は9月28日=国頭村森林公園、4回目は10月8日=かいぎんスタジアムで行う。参加無料で申し込み不要。