アグー豚のブランディングを推進する市民団体「名護アグーブランディングプロモーションチーム」が9月1日、発足した。
2013(平成25)年に「アグーの里宣言」を行った名護市。琉球在来豚・アグー豚は戦後数が激減し、絶滅が危ぶまれていたが保存や普及に取り組み、約10年かけて原種に近づけて1993(平成5)年に復活させたという。
同団体の立ち上げは、アグー豚のブランド力向上や普及活動の強化、「名護アグーの日」の制定を目指して名護青年会議所(JC)が提案。市内企業や学校、名護市などと連携を取り活動する。
当日は、農業法人などの養豚企業や市観光協会、企画会社、市内の飲食店経営者ら約60人が参加し意見交換会を行った。「アグー豚を生産して10年になるがまだまだ数が少ない」「アグー豚のハンバーグなどを全国発送しているが、高い評価をもらっている」「学校給食でも提供することで子どもたちにも地域の産品であることの周知を進めている」などの意見が交わされた。試食会も行い、アグー豚の丸焼きやしゃぶしゃぶなどを振る舞った。
交換会に参加した渡具知武豊名護市長は「アグー豚のブランド推進は行っているものの、行政だけでは難しさを感じていた。民間主導で立ち上がった団体への期待は大きい。全国区の特産品となれるように行政としてもサポートしていく。全国から市内企業のアグー豚商品に注文が入るようになれば」と期待を寄せる。
今後は情報発信やイベント企画などを行っていくという。