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名護に産後の女性ケア施設「BAO」 地元助産師が出店

「少しでも自分自身をケアしてゆっくりする時間を持ってほしいと」と宮城とも美さん(右)

「少しでも自分自身をケアしてゆっくりする時間を持ってほしいと」と宮城とも美さん(右)

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 名護・為又に1月23日、産後の女性のケアに特化した施設「BAO(バオ)」(名護市為又)がオープンした。

施設内には美容の施術ができるベッドルームも

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 場所は、「沖縄フルーツランド」内。店内は白を基調にパステルカラーを配色。9部屋を備え、子どもを預かる「ベビールーム」や母親が自由に過ごせるベッドルーム2部屋、整体や美容の施術が受けられるソファーベッドの部屋などを備える。

 同施設をオープンしたのは、地元助産師の宮城とも美さん。宮城さんはこれまで、名護市内の「運天産婦人科医院」(名護市大中3)に7年間勤務してきた。

 オープンのきっかけについて、産前産後の母親の心身のケアに特化した施設の必要性を感じてきたという宮城さんは「産後のお母さんたちを多く見てきて、出産時と出産直後は助産師や婦人科医との関わりがあるが、産後1カ月健診を終えると途端に関係が途切れてしまうと感じていた」と振り返る。「寄り場がなく、つらい思いをする女性もいる」とも。

 施設には、助産師や看護師、柔道整復師など有資格者を中心に7人のスタッフをそろえ、親子1組ずつに一対一で対応する。母親自身の体をケアしたり子どもを預けて睡眠を取ってもらったりすることができるほか、悩みの相談を受けながらコミュニケーションを取ったり、ネイルなどを施術(要予約)する。

 利用対象は、1歳未満の子どもと母親。現在は今帰仁村・本部町・名護市の3市町村から業務委託を受けて営業する。各市町村の母子手帳交付窓口で同施設の利用を申請すると利用券が購入でき、各市町村が定める1,000円~2,000円の基本料金で利用できる(1回当たり6時間、昼食付き)。

 「名護以北にはこのような施設がなかった。家に引きこもってしまい誰とも接することがなかったり、睡眠や温かい食事も十分に取れなかったりするお母さんが外に出るきっかけを作れれば。ゆっくりと自分自身をケアする時間を持ってほしい」と宮城さん。「今後は1歳以上の子どもを持つ家族連れも利用できるように、親子で参加できるランチ会や産後ケアのイベントを行ったり、拠点を増やして、カフェや子育て支援センターなどをつくったりして、『ママ』の心身の健康ために力を注いでいきたい」と話す。

 営業時間は9時~15時。木曜・日曜定休。事前予約制。

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