名桜大学生による学習支援塾「無料塾 土eam(つちーむ)」が2月24日、授業を開始した。
塾を始めたのは、同大国際学群1年の山本望晴さん。「昨夏、東京で子どもたちへの学習支援の運営の様子を見学したのをきっかけに、塾講師のアルバイトをしていた経験から始めることにした。自分が関心のあることを伝える場にもしたい」と話す。
現在は、羽地中学校の生徒を対象に受講者を募り、名護・羽地支所(名護市仲尾次)を会場に毎週金曜に無料で授業を行う。2部制で行い、参加する生徒の要望に応じて各教科を個別で教えるほか、山本さんが関心を持つ沖縄の歴史や家庭問題、全国的な社会問題をテーマに、山本さんが講師となりセミナー形式で講義も実施する。
初日の24日は、羽地中学校の生徒1人が受講。セミナーで山本さんは「学校はなんのためにあるのか」をテーマに、自身の経験も交えながら独自の視点で考察を披露した。
「塾に通いたくても通えない生徒が気軽に参加できる場にしたい。運営に賛同してくれたメンバー6人はそれぞれ受験5教科に強いので、臨機応変に家庭教師のように授業できれば」と山本さん。「高校から大学に進学するタイミングで、自分の考えの軸を持つことの大切さを感じる出来事があった」と振り返り、「幅広い情報に触れる中で自分の考えや趣向を知ったり自分の軸を持つヒントを得たりする場にしてもらいたい。今後は小学生も対象にするなど、少しずつ活動の幅を広げていければ」と意気込む。
開講時間は17時~19時。