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本部在住の琉球藍染作家・真栄城興和さんが作品展 藍染めで海の色を表現

「琉球藍染の歴史、魅力を名護の皆さんに伝えられたら」と話す真栄城さん

「琉球藍染の歴史、魅力を名護の皆さんに伝えられたら」と話す真栄城さん

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 琉球藍染織家でパラサーファーの真栄城さんによる作品展が11月17日、名護市中央図書館(名護市宮里5、TEL 0980‐53‐7246)で始まる。主催は名護市中央図書館。

真栄城さんの作品

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 「真栄城興和作品展」と題して開く同図書館の企画展。真栄城さんは、大学卒業後の2004(平成16)年に家業の「琉球美絣」を継承。30歳のときに先天性の病気を発症し下半身不随となるが、木工職人と共同で車いすでも織れる機織り機を開発し染織業に復帰。現在は本部町伊豆味を拠点に「オキナワブルース商店」を立ち上げ、2021年にはニューヨークでも個展を開いた。染織業と並行して、大学時代から始めたサーフィンでもプロのパラサーファーとしても活動する。

 真栄城さんの作品は、これまでサーフィンをしながら見てきたさまざまな海の色を琉球藍で表現し、琉球王国時代から伝わる鳥などのモチーフに、自身のデザインを融合させているのが特徴という。

 同企画展では、真栄城さんがデザインするアート作品をメインに展示。作品づくりに使用している糸などの素材や、革細工と藍染を組み合わせたオリジナルブランド「BIGASURI(ビガスリ)」の革小物などを展示するほか、沖縄の染め織りの歴史を紹介するパネル展示、製作工程の映像などを流す。

 17日には名護市中央図書館AVホールで「青い海の波を織る~自然はぼくの色見本~」と題した講演会も行う。

 真栄城さんは「藍染料は人類最古の天然染料ともいわれており、先人たちが琉球王国時代からつないできた歴史ある技術や自然の力を展示会や講演会を通じて伝えられたら」と話す。

 「11月上旬には、パラサーフィンの世界大会に日本代表選手として出場することになった。日本各地でもそうだが海外でもそれぞれ違う海の色や表情を、これからも大好きなサーフィンを通して布で表現していきたい」とも。

 開催時間は9時~19時。月曜休催。11月24日まで。

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