うどん店「手打ち麺処(どころ) 飩棒(とんぼ)」が12月13日、今帰仁村湧川にオープンした。
店主の松田恵二さんは24歳の時に起業して以来、大阪府内で約40年間うどん店を営んできた。昨年5月、大阪の店を閉店して49年ぶりに故郷の今帰仁村にUターンした。
出店のきっかけについて松田さんは「大阪でやり切ったという思いがあり、老後は沖縄で過ごしたいと思った。地元の友人も『物件を探すから帰ってこい』と協力をしてくれたことから、出店を決めた。店名は大阪で営業していた名称を引き継いだ」と話す。
提供するうどんの麺は自家製で、細麺でコシがあるのが特徴。前日の夜に手打ちしたものを一晩寝かせて用意する。だしはカツオやウルメイワシ、サバなど数種類をブレンドして7時間かけて仕込み、一日寝かせて完成させる。
メニューは、エビやキノコ、ゴーヤーなど数種類の天ぷらをトッピングした「天ぷら」(1,100円)や「肉」「山かけ」(以上900円)、卵をのせた「月見」(700円)、「ざる」(800円)など26種類のうどんメニューのほか、「親子丼」や「他人丼」(以上800円)などの丼メニューやおでん(150円)、「かやくごはん」(300円)など。ビール(500円)や日本酒、酎ハイ(450円)などのアルコール類も用意する。
オープン初日から3日間で約500人が訪れたといい、現在も昼時は満席になることも多いという。「地元の人を中心に来店があり、大阪時代のお客さんもわざわざ来てくれうれしい。地元の人や知人たちに支えられている」と松田さん。
今後については「天ぷらの持ち帰りも始めたい。ここでも日々手を抜かずに一生懸命にするだけ。なるようになるをモットーに頑張りたい」と話す。
営業時間は11時~15時。