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名護・三原の琉球藍染工房「ナミアイ」が3周年 琉球藍栽培にこだわり

「藍畑と染料づくりの見学から染色体験までができる工房を作りたい」と話す照屋さん

「藍畑と染料づくりの見学から染色体験までができる工房を作りたい」と話す照屋さん

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 藍染工房「Ryukyu Indigo namiai(琉球インディゴナミアイ)」(名護市三原、TEL 070-5438-2523)が7月31日、オープン3周年を迎える。

琉球藍染工房「ナミアイ」が染色を手がける染め物

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 植物染料の「藍」を使った染め物体験や販売を行う同工房。店主は、京都府出身で名桜大学への進学を機に名護市に移住した照屋詩苑さん。在学中に本部町営市場の草木染店との出合いをきっかけに、沖縄の自然から多彩な色合いを生み出せる染め物の素晴らしさに感動し、染め物の道へ進んだという。大学卒業を機に、名護・オーシッタイの藍染め工房で畑を借りて、藍の栽培から染料作り、染色の技術を学んだという。5年ほど前に三原へ畑を移して引っ越して工房を開いた。

 照屋さんは「琉球藍」の栽培や染料作り、染色まで一貫して取り組み、染料販売や染め体験、染め物委託、商品販売やイベント出店を行う。照屋さんは「この土地にあるものを生かすことを大切にしている。沖縄の植物から生まれる自然の色を日常に取り入れてほしい」と話す。

 これまでの3年について「藍栽培は収穫前の台風やイノシシによる被害が一番の苦労で、染料作りは発酵のタイミングを見極める作業が難しい。丁寧さを必要とする精製作業もあり、手間ひまをかけて染料を完成させている」と話す。

 今後については「藍染めを身近に感じられる場所にしたい。体験できる工房があることで、名護の東海岸に足を運んでもらうきっかけにもなり、文化や伝統、自然などの魅力に触れるきっかけにもしてもらえれば」とも。

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