沖縄県本島北部に今夏開業予定の新テーマパーク「JUNGLIA（ジャングリア）」の施設概要が1月28日、発表された。

記者会見には石破茂首相も登壇した

　運営会社のジャパンエンターテイメント（名護市）と同パークのプロデュースを手がけるマーケティング会社「刀」（大阪府）が公表した内容では、テーマパークの正式名称は「JUNGLIA OKINAWA（ジャングリア沖縄）」で、開業日は7月25日。コンセプトは「Power Vacance!!（パワーバカンス）」。やんばるの自然を活用してパーク全体を作り、「興奮」「贅沢（ぜいたく）」「解放感」をテーマにする。

　総面積は60ヘクタールで、総工費は700億円。アトラクション＝22施設、飲食店＝15店舗、物販店＝10店舗、温浴施設を設ける。入場料金は国内在住者の一般＝6,930円、子ども＝4,950円。

　アトラクションの目玉は、12人乗りのオフロード車で20頭のリアルな恐竜がいる自然の中を進む「DINOSAUR SAFARI （ダイナソー サファリ）」で、体長約19メートルの恐竜・プラキオサウルスやトリケラトプス、肉食恐竜T-REXが登場するという。そのほか、標高200メートルまで上昇する直径23メートルの気球に乗る「HORIZON BALLOON（ホライゾン バルーン）」、全長約84メートルのつり橋をロープを頼りに渡る「SKY-END TREKKING（スカイエンド トレッキング）」、高さ20メートルから落下する「BUNGEE GLIDER （バンジー グライダー）」など。屋外ステージでのショーや「ヤンバルクイナ」をモチーフにした屋内アトラクション、打ち上げ花火なども予定する。

　ジャパンエンターテイメントの加藤健史社長は「沖縄の観光客数はハワイと同程度の1000万人に増加したが、特に沖縄県本島北部には観光での消費単価が上がりづらい構造が見られる。開業1年目の経済波及効果は6,583億円、雇用創出は約7万人を見込んでいる。地域のブランド価値を上げ、地域の稼ぐ力に寄与したい」と話す。

　刀の森岡毅社長は「都会では体験できない自然や非日常、ぜいたくなど旅行の本能に刺さるパーク。一言でいうと、沖縄旅行を最高にするテーマパーク。日本なのにまるで景色が日本ではないように見える沖縄の絶景の中でそれらを味わえる。14年かけて構想し追いかけてきたプロジェクト」と話すとともに協力・支援者への感謝を述べた。

　沖縄県民が対象になる開業日前の利用もできるように進めていきたいとする。