「名護青少年の家」(名護市城、TEL 0980-52-2076)で5月30日、ホタルの生態などを学ぶ「ホタル観察会」が行われた。
同イベントは、ホタルの見頃に合わせて毎年5月下旬に2回開く恒例行事で、今年で16年目。 ホタルを通じて環境保全への理解を深めてもらうことを目的に開く。同施設フタッフの油井貴紘さんは「街中で育つ子どもの中には、ホタルを見たことがない子もいる。参加者は沖縄本島から訪れる親子連れが中心で、長年続く人気イベントとなっている」と話す。
同施設周辺では、沖縄諸島の固有種のホタル「クロイワボタル」と「オキナワスジボタル」が主に飛翔(ひしょう)する。クロイワボタルは強い光を点滅させながら飛ぶのが特徴。オキナワスジボタルは、光を持続させながら飛ぶ。講師の沖縄県昆虫同好会メンバー・與儀春樹さんによると、19時30分ごろから光り始め、20時ごろをピークに観察でき、6月上旬までが見頃だという。
同日は、親子連れを中心に約30人が参加。與儀さんによる沖縄県内で見られるホタルの種類や生態に関する座学の後、参加者は施設近くの観察スポットへ移動した。道中や観察スポット周辺を飛び交うホタルに歓声が上がり、発光の特徴からホタルの種類を見分け、親子で教え合う姿などが見られた。施設に戻ってからは、捕獲した幼虫や成虫を実物投影機に映し出し、発光器などの細かな特徴を観察した。
読谷村から家族で参加した小学3年生の比嘉奈々子さんは「今日を楽しみにしていた。ホタルが何を食べているのかや、どうやって光るのかを知ることができてよかった」と振り返ると、母の栄子さんは「家の周りではあまりホタルを見る機会がないので、北部のホタルを子どもたちに見せたくて連れてきた」と話していた。
油井さんは「ホタルを通じて、自然を大切に思う気持ちを持ってもらいたい。子どもたちには、この経験で地元の自然や生物の環境に興味を持ってもらえたら」と期待を寄せる。