本部町産農産物などの直売所「もとぶかりゆし市場」(本部町大浜、TEL 0980-43-0280)が4月29日、オープン10周年を迎える。
「MADE IN もとぶ」がコンセプトの同店。本部町産の野菜や果物などの農産物を中心に焼き物などの雑貨、菓子やドリンクなどの北部の特産品を取り扱う。店舗面積は約100坪。年間の来店者数は約4万5000人。
運営は2015(平成27)年設立の「もとぶ産直」。本部町が管理する建物を活用する。同店の開設以前、町内には農産物の販売所がなく、地域の農家は町内イベントでの販売や名護への出荷を行っていた。こうした状況を受け、本部町の農家の販路確保を目的に同社を設立し、市場を開設した。
同社社長の宮城修さんは「本部町は個人農家が多く、高齢になると名護までの納品は負担が大きかった。市場を開設したことが農家の健康維持や日々の楽しみにもつながり、生きがいの場にもなっている」と話す。
売り上げの約半分を占めるのは野菜を中心としたアセロラやシークワーサー関連商品。オープンした年に商標登録した本部町産パイナップル「もとぶかりゆしゴールド」は、糖度が高いことで人気を集め、7月・8月限定の商品ながら、毎年約11トンを売り上げる。
宮城さんは「オープン当初は現在の半分ほどの品数だったが、町と連携して農家に納品を呼びかけたり、苗を配布したりするなどして品ぞろえを増やしていった。地元客や観光客が中心だったがコロナ禍で客足が落ち込んだ。町と協力してセールやフェアを行ったことで、名護や今帰仁からの来店が増えた」と話す。
今月29日には、10周年を記念したイベントを開催する。トマトやジャガイモなどの農産物を1つ10円で販売する「なんでも10円ワゴン」や、升ですくった分の米を購入できる「お米升盛り放題」のほか、本部町のオリジナルキャラクター「ぶトモー」との記念撮影会も行う。
「地元農家を守りたいという思いは変わらない。本部町民の台所として、町産農産物の販路を広げていきたい。農家と住民のかけはしのような存在になれたら」と宮城さん。「町民を中心とした皆さんに支えられて10周年を迎えることができた。イベントは日ごろの感謝を還元する内容にしているので楽しんでほしい」と来店を呼びかける。
営業時間は9時~18時。