名護の「実りの森保育園」(名護市宇茂佐)の園児らが7月26日、市内の「中山マンゴー農園」(中山)でマンゴーの収穫体験を行った。
園児らに「自然に触れる機会が減っている子どもたちに、自然を体験してほしい」と行った同取り組み。収穫に向けて、園児らは昨年12月に観察、2月に受粉、5月に袋掛け・摘果と栽培作業の手伝いをしており、4回目となった今回、収穫を迎えた。
当日は園児ら30人が参加。同園代表の宮城友美さんが実ったマンゴーを手に、これまでの体験の振り返りやマンゴーの匂いや食感などを説明し、マンゴーの「おいしいむき方」を実践で紹介。子どもたちがその場でかぶりついて試食すると、歓声を上げながらマンゴーを楽しんだ。
収穫では、大人に抱きかかえられ、それぞれがマンゴーが入った袋を木から外して収穫。赤く完熟したマンゴーを手に取り、「いい匂い」「おいしそう」と笑顔を見せた。
参加した阿野このみちゃんは「マンゴーが甘くておいしかった。家でお兄ちゃんとお母さんと一緒に食べたい」と話した。屋比久華娃梛(かあな)ちゃんは「袋がけは針金を結ぶのが難しかったけど、今日は収穫できるマンゴーを探して取るところが楽しかった」と満面の笑顔で話していた。
宮城さんは「先生にマンゴー園の見学を提案したことから始まった取り組みだが、子どもたちのうれしそうな声ときらきらとした笑顔に私の方が元気をもらった。夏の旬の恵みを、五感を通して体験してもらうことで自然を好きになってもらいたい。農業の良さも知ってもらえたら」と話す。
「今期のマンゴーの売り上げの一部は、市内の子ども食堂に寄付する予定。今後も、子どもたちに向けたこのような取り組みを続けていければ」とも。