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名護のバー「BAR No.11」が1周年 県産素材にこだわり、「沖縄を愛するきっかけを」

「県産素材にこだわることで、沖縄を愛するきっかけを提供できれば」と店主の玉城さん

「県産素材にこだわることで、沖縄を愛するきっかけを提供できれば」と店主の玉城さん

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 名護のバー「BAR No.11」(名護市大中1、TEL 0980-43-6315)が1月1日、1周年を迎えた。

県産素材にこだわるカクテル

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 店主は、那覇や香港のバーで10年間修業を積み、泡盛のカクテルコンテストでグランプリ受賞の経験もある玉城竜司さん。高校教師を辞めて国内外を旅する中で、バーテンダーに転身した。コンセプトは「沖縄の素材を使う」こと。店内のしつらえには、琉球石灰岩や琉球しっくい、花ブロックを使う。コースターは本部町に拠点を構える車いす藍染作家で真栄城興和さんに制作してもらった。

 1年を振り返り、玉城さんは「開店前は、3,000円で飲み放題のバーも多い名護で、ドリンク1杯1,000円程度するバーの運営は難しいのではと不安もあった。しかし、本格的なスタイルで、ここまで沖縄県産の素材にこだわった店を名護につくれるのは自分しかいないと出店を決意した」と話す。

 提供するドリンクは、海外でよく飲まれるという「あじくーたー(味が濃い)」なスタイル。飲みやすいようにアルコール度数を下げながらも、県産フルーツと泡盛を生かしたカクテルを提供するという。

 人気のカクテルは、月桃の葉と泡盛を合わせる自家製の「月桃レモンサワー」のほか、津嘉山酒造(大中)の泡盛「國華」とエスプレッソコーヒー、自家製の黒ビールシロップを合わせた「國華エスプレッソマティーニ」、県産バナナの「島バナナシェイク」など。県内の島々で作られているサトウキビ由来のラム酒もそろえる。

 玉城さんは「この1年で予想よりも多くの来客があり、うれしい限り。当初想定していた客層よりも若い20代にもよく来店してもらえるようになった」と話す。「沖縄の農家や作家のこだわりまで含めて客に伝えたい。入りにくいイメージがあるかもしれない本格的なバーの良さを名護でもっと伝えて、身近な店にしたい。沖縄の人に沖縄の物をもっと愛してもらうきっかけを提供できれば」とも。

 営業時間は20時~翌3時。日曜定休。今月9日には1周年を記念しイベントを開催する。

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