公開授業「住みよい私たちの地域づくり~福祉の視点で地域を見直す~」が10月9日、名護市立稲田小学校(名護市我部祖河)で行われた。
「名護市コミュニティ・スクール推進学校訪問」の一環で行う同授業。子どもたちに地域福祉への関心や主体的に課題を見つける力を高めてもらうことを目的に、児童が事前に調べて見つけた地域課題に地域の専門家が答える授業内容で、5年生19人が参加。専門家として、地域の区長や名護市都市計画課の職員、市議会議員など5人が参加した。
授業では、児童が地域で見つけた課題を7グループに分かれて発表。「音のなる信号機が設置できないか」「見通しの悪い場所にカーブミラーを設置できないか」などの安全面に関する課題や「おじいやおばあと交流できる場が欲しい」など地域交流に関する内容が挙げられた。
児童の問いかけに、専門家が行政や地域と連携した解決方法の流れなどの見立てを伝え、課題解決方法や地域福祉への理解を深めた。
専門家として参加した、名護市維持課道路維持係の岸本朋也さんは「信号機を付けるのは警察署。管轄によっては区や市、県だったりする。問題を解決するためには、たくさんの人と協力しないといけない」と市民と行政機関との連携の必要性を伝えた。
市議会員の石嶺康政さんは、今後想定される課題を示し、「市内にテーマパークができたら、稲田小学校付近は交通量が増えるかもしれない。そうなれば市民から声も上げなければいけない。地域の声が大切」と話した。