街づくりを考える「名護中心市街地まちづくり住民ワークショップ」が10月23日、名護市産業支援センター(名護市大中 1)で行われた。
3月に発足した「名護市中心市街地まちづくり推進協議会」の「総合交通ターミナルの検討部会」の一環。同ワークショップは、名護漁港周辺エリアへの総合交通ターミナルの整備や、中心市街地の区画整理を進めるため、地元住民や学生から幅広い意見を集めようと企画した。
当日は、市内の大東区、大中区、城区、港区の区長や名桜大学生、地域の商店主や地主など18人が参加。ワークショップでは、それぞれが感じている地域の魅力や資源、地域の困りごとや住みたい街のイメージなどを出し合い、それを基にしてあったら良いと感じる施設やサービス、環境などの意見を交換してグループごとに発表した。
参加者からは「津嘉山酒造やオリオンビール工場、名護城などの地域資源をもっと発信できないか」「情報発信施設が街中にあれば」「社交街・緑街はこれからも残すべき」との意見が挙がったほか、商店街に求めるものや漁港エリアから市街地に誘客するアイデアなども寄せられた。
参加した、名桜大学観光産業科2年生の上江洲紗季さんは「これまで観光客向けの改善策や取り組みを考えていたが、今回参加して街づくりや観光対策には地域の人たちも一緒に盛り上げていく必要があることに気付いた。観光客の市内周遊や地域活性化に向けたアイデアをこれからも考えたい」と話す。
名護市まちなか再開発・公共交通課の嘉数健作課長は「今回は、街づくりと合わせて公共交通の拠点として、立ち寄り場として必要なモノやコトは何かを話し合った。次回以降は、市が計画するインフラ展開予定の情報も伝えたい」と話す。