「第10回 サーターアンダギー祭り」が12月18日、沖縄フルーツランド(名護市為又)で行われた。
1000個のサーターアンダギーが用意された「サーターアンダギー祭り」
沖縄の伝統菓子サーターアンダギーの歴史を伝えることや魅力を再発見することを目的に同社が開いたイベント。サーターアンダギーは、琉球王朝時代に宮廷料理人が中国から持ち帰ったとされる。
2011(平成23)年11月が初開催で、今回はコロナ禍を挟み5年ぶり10回目の開催となる。当日は関係者や渡具知武豊名護市長、名護市商工会の山端康成会長ら、約100人が参加。神事や同社4代目の安里博樹社長からは、同社のサーターアンダギーについて、歴史や取り組みなどを説明した。
神事は出雲大社沖縄分社の権小講義・細原諭さんが務め、玉串拝礼などが行った後、1000個分約10キロのサーターアンダギーを奉納した。
渡具知市長は「ストーリーやブランディングにより価値を付加して発信するのは重要なこと。行政と地域、企業が連携することで、これからも名護の食文化一つとして魅力を伝えてほしい」と話した。
安里社長は「当社がサーターアンダギーの販売を始めたのは40年ほど前で、祖母が手作りして観光客に提供したのが始まり。9月には創業50周年の節目を迎えた。コロナ禍もあって行っていなかった祭りも節目で再開できた。サーターアンダギーの歴史や文化を伝えるためにも、来年は地域に開かれたイベントにしたい」と話す。