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名護の新ごみ処理場が運用開始 ごみ分別が16種類から10種類に

安和の新ごみ処理場

安和の新ごみ処理場

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 ごみ処理場「名護市一般廃棄物処理施設」(名護市安和、TEL 0980-43-0101)の運用が4月7日、始まった。

名護の新ごみ処理場にはオーシャンビューの足湯も

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 老朽化が進んでいた旧ごみ処理施設の代替施設として整備された同施設。旧施設は1977(昭和52)年から47年間にわたり稼働していた。施設全体や焼却炉の修繕に多大な費用がかかっていたことから、名護市では土地取得を含めた整備計画を進めてきた。3月31日には旧施設での受け入れが終了し、役目を終えた。

 新施設の稼働により、同日から市民が行うごみ分別の区分数が従来の16種類から10種類へと変更された。名護市環境水道部環境対策課の仲間直樹さんは「これまでプラスチックごみは市内で処理できず、他市町村に処理を依頼していたが、新しい焼却炉で処理できるようになったため、分別の簡素化が可能になった」と話す。

 施設は、焼却施設とリサイクルセンターで構成され、敷地面積は2万2390平方メートル。焼却施設の床面積は3,689平方メートル、リサイクルセンターは2,072平方メートル。総工費は約100億円に上り、焼却場の処理能力は16時間当たり58トンで従来同等だという。

 今回の整備では、搬入業者の利便性向上にも配慮された。計量器を従来の1基から2基に増設したほか、ごみの搬入窓口も旧施設の2カ所から3カ所に拡充。新たに一般利用者向けの搬入専用窓口も設けた。職員の作業も、これまで多かったアナログ手法からデジタル技術を導入した運用にシフトし、安全面も向上させた。

 一般に向けて、見学者の専用通路や説明パネル、モニター、見学窓を備えたスペースを整備した。仲間さんは「小学生や一般の見学者が安全に施設内を見学し、環境について学べるようにした」と説明する。焼却時に発生する熱を活用した足湯も設置した。

 仲間さんは「名護市では年間約2万3000トンの一般ごみが排出されており、人口増加に伴いその量は年々増加傾向にある。市民の皆さまには環境への意識を高めてもらい、ごみの削減に取り組んでほしい」と呼びかける。

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