
名護の「すえよし花園」(名護市稲嶺、TEL 090-1947-1234)で現在、ホタルが見頃を迎えている。
四季折々の花や植物が鑑賞できる同園。毎年5月中旬から6月初旬にかけて、沖縄諸島の固有種のホタル「クロイワボタル」と「オキナワスジボタル」が園内を飛翔する。園内の受付や遊歩道、展望台付近などが主な観賞エリアで、19時30分ごろから光り始め、20時をピークに観察できる。
クロイワボタルは体長約5ミリ程度で強い光を点滅させながら飛ぶのが特徴。オキナワスジボタルは体長約7ミリで、光を持続させながら飛ぶ。同園代表の末吉久志さんによると「今年も例年通りに飛び始め、今月13日から活発になってきた」という。
市内から友人らと鑑賞に来ていた酒井真里さんは「来園したのは昨年に続く2度目。今年はホタルが光っている数や場所など見え方が違っている。星空もきれいに見られて、ホタルとの共演が素晴らしい」と笑顔を見せる。
末吉さんは「毎年同じ時期、同じ時間帯に光り始める。昨年は中南部からの来園も多く、今年も多くの問い合わせが来ている。家族で来た子どもが『初めてホタルを見た』と喜んでいるのを見ると、施設を作って良かったと思う」と目を細める。「ここはホタルの宝庫。これからガクアジサイやベゴニアなどの植物も見頃になるので、夕方から花と一緒にホタルも楽しんでもらえたら」とも。
開園時間は9時~20時30分(18時以降の来園は電話予約が必要)。入場料は500円。