「hotel 屋我地荘」(名護市済井出、TEL0980-52-8828)が1月20日、リニューアルオープンした。
1975(昭和50)年に創業し、42年間営業した「民宿 屋我地荘」を、移住者の金久保太郎さんが前オーナーから引き継いだ同施設。東京と沖縄で不動産業を手がける金久保さんは8年前、初めて屋我地島を訪れ、島の美しさに魅了されて家族で移住したという。金久保さんは「屋我地壮がとても好きで、前オーナー夫妻の思いと40年以上続いた宿泊施設を守りたいとの思いから引き継ぐことを決めた」と話す。
新コンセプトは「歴史と自然が時代を超えて受け継がれている美しさ」。2階建てで客室は12室。全室オーシャンビューで、1階にはテラス、2階にはバルコニーを備える。1部屋5人までの宿泊に対応する。改装では、これまでの古民家の雰囲気はそのままに、元々使われていた照明や床材を壁に再利用した。朝食は予約制で、夜間は集落散策用にランタンの無料貸し出しも行う。
「前オーナーは『もうからなくていいからここで宿をやるのが楽しい。この場所を色んな人に知ってほしい』という思いで運営されてきたと聞き、この静かで美しい場所は後世に伝えていかないといけないと思った」と金久保さん。
「信号もない静寂さや、月明かりだけで周りが見渡せる夜の暗さを体験してほしい。散歩も楽しんでほしい。今後は、屋上でのイベントや部屋の時間貸し、プライベートな空間で楽しめるカフェなども行っていきたい」と意気込む。