4年ぶりとなる「第3回ウミガメまつり」が8月20日、名護市嘉陽の「美ら島自然学校」で開催された。
名護市嘉陽区や安部区の海岸がウミガメの産卵地となっていることや、同施設がウミガメの調査研究に取り組んでいることから、地域と連携した取り組みとして2018(平成30)年に始まった同イベント。同施設の取り組みの周知や地域の魅力発信を目的に、4年ぶりに行った。
当日は、地域住民や市民らを中心に約670人が来場。ウミガメの生態のパネル展示や観察会、餌やりなどを行ったほか、昨年度からウミガメの飼育学習をしてきた緑風学園4年生が「海洋博公園ウミガメ館」(本部町)で繁殖し、1年間同施設で飼育したアカウミガメとアオウミガメ合わせて8匹をタグ付きで海に放流した。標識放流調査を目的にする。
地元飲食店やキッチンカーの出店、SUPの史上最年少世界チャンピオンの荒木珠里さんによるSUP体験会、雑貨販売なども行われにぎわいを見せた。
2009(平成21)年に閉校した旧名護市立嘉陽小学校の跡地をかした自然学習や研究拠点として、沖縄美ら島財団が運営する同施設。同施設の仲松由美子さんは「東海岸はドライブでも通り過ぎてしまいがちだが、ウミガメを通して久志地域の魅力や自然の豊かさを伝えることができた。これからも地域との連携を深めながら、取り組みを発信し続けていきたい」と話す。