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名護・羽地中前の「キノコ型バス停」が刷新 地域のシンボル、25年ぶりに修繕

リニューアルした、羽地中前の「キノコ型バス停」

リニューアルした、羽地中前の「キノコ型バス停」

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 羽地中学校(名護市仲尾次)前に設置されている「キノコ型バス停」がリニューアルして1カ月がたった。

鮮やかに刷新した「キノコ型バス停」

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 国道58号線沿いにあり、独特のフォルムが通行人の目を引く「キノコ型バス停」は、「中尾次入口」バス停留所横の待合所。1997(平成9年)、羽地中生徒が描いた案を基に設置され、地域のランドマークとして親しまれてきた。

 今回のリニューアルは、経年劣化によるもの。元々は青地に赤い水玉模様だったが、25年間で色あせが進み、修繕の必要性があったという。羽地中学校区学校運営委員会の新城拓馬会長によると、昨秋、羽地中でアンケートを採ったところ、生徒の8割以上が「色を塗り直した方が良い」と回答。「修繕したらもっと羽地地域が明るくなる」「きれいだと気分よく登校できる」との声があったことから、リニューアルに踏み切ったという。

 新城会長を中心に、羽地地域全域に呼びかけ、各公民館や支所などに募金箱を設置し寄付を募ったところ、2カ月ほどで目標額の2倍の寄付金が集まった。

 デザインや絵付けは、羽地中の美術部が担当。洗浄や補修を行い、赤色を基調に白色の水玉模様を新たに施し、鮮やかによみがえった。今後内側の壁面には、沖縄の海をイメージした、魚やサンゴなどのイラストを描く予定という。

 新城会長は「羽地中の顔とも言えるバス停が修繕されることで、子どもたちの心にもよいと思う。入り口からきれいにすることで防犯にもつながる」と話す。「羽地中の生徒と地域のみなさんで取り組んだ。今後も地域一体となった活動を増やしていきたい」とも。

 羽地中の渡具知久浩校長は「キノコ型バス停をきっかけに、より地域の人たちと子どもたちとの結びつきが強くなり、地域の発展につながれば。子どもたちに地元をより好きになってもらえたら」と笑顔を見せる。

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