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名護に高齢者特化の弁当宅配サービス「宅配クック123」 日々の見回り重視も

オープンに先立って行われた開所式では提供する弁当も披露目された

オープンに先立って行われた開所式では提供する弁当も披露目された

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 高齢者に特化した弁当配達専門店「宅配クック123(ワン・ツー・スリー)名護店」(名護市大南2、TEL 0980-52-2402)が2月1日、名護にオープンした。

「宅配クック123」が提供する弁当の一例

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 運営は、飲食事業や食品流通・商品開発などを手がける「南西食品」(宮里1)。同店を全国で約350店舗展開する「シニアライフクリエイト」(東京都港区)のフランチャイジーとして、1年ほど前からオープンの準備を進めてきた。県内では同店が5店舗目となる。

 オープンのきっかけについて、中本泰一郎社長は「私の母が闘病生活を送る中で、食事が制限され『おいしくない』『食事が楽しくない』と言っていたことから、食事が限定されている中でも、安心安全で栄養価も高い食事を提供したいという思いが膨らんだ」と話す。

 配達エリアは、名護市内全域を中心に本部町、今帰仁村で、朝・夕の時間帯に昼食と夕食の弁当を個人宅に配達。注文は前日の18時まで受け付け、1食から可能。朝・夕それぞれ最大300食に対応し、365日営業する。

 弁当の内容はいずれも日替わりで、「普通食」(540円~)や「健康ボリューム食」(680円~)、食材を軟らかく調理した「やわらか食」のほか、「たんぱく・塩分調整食」(以上、777円~)など約10種類。体調や必要な栄養素などから選んでもらう。

 中本社長は「1日2食の配達時には利用者の見守りも重視し、顔を見て手渡すほか、服薬や郵便物の有無についての声かけなどで、ちょっとした『おせっかい』も行っていく。ケアマネジャーとも連携し、利用者の日々の様子についての情報も共有していければ」と話す。

 「市内の高齢者率は23%で高齢の独居者も多く、栄養が偏り健康な食生活を送れていない人もいるなど、食生活の状況は厳しいと感じている。日々の配達が利用者や家族の安心にもつながれば。これからも食を通しての地域貢献を目指す」と意気込む。

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