「沖縄美ら海水族館」(本部町石川)のイベントホールで8月20日、NHKのラジオ番組「子ども科学電話相談」の公開収録が行われた。
毎週日曜に放送している同番組。1984(昭和59)年から続く長寿番組で、「昆虫」「植物」「動物」「鳥」「天文・宇宙」「恐竜」「心・体」などをテーマに、幼児~中学生までの子どもたちから寄せられた疑問に、電話を通して各分野の専門家が答える。沖縄県内での出張放送は今回が初めて。
今回は「水の中の生き物」をテーマに、サメ・エイ類の研究者として知られる同施設の佐藤圭一館長と宮城県南三陸町自然環境活用センター研究員の阿部拓三さんが回答した。司会は、NHK沖縄放送局の潜水班メンバーの細田史雄アナウンサーが務めた。
当日は、沖縄県内や関東圏などの親子を中心に約110人が観覧。全14問の質問に約2時間かけて回答した。事前募集した4件の質問「ジンベエザメはプランクトンを食べているのに、どうしてあんなに大きいんですか」「赤身の魚が回遊するのはなぜ」などを取り上げたほか、観覧客からその場で質問を募り「魚は汗をかきますか」「魚は音を聞こえていますか」「チンアナゴはどうやって泳いでいますか」などの質問に、阿部さんと佐藤館長が、沖縄と東北の海の違いや水族館での飼育環境の説明を交えながら丁寧に答えた。
トビウオの生態について質問した西原町の4年生・仲曽根陽心さんは「トビウオのことで初めて知ることもあった。生き物が好きなので、将来飼育員になりたい。今日は夢に近づいた気持ちになった」と話す。
細田アナウンサーは「子どもたちの様子を見て、とても興味を持って話を聞いているのが分かった。放送を聞いて、海の生き物は不思議だな、おもしろいなと思ってもらいたい」と話す。佐藤館長は「NHKの潜水班の設立60周年と当館を運営する『美ら島財団』の設立50周年を記念して、沖縄の海をテーマにした企画を行おうという話から、今回の開催が実現した。子どもたちには、自分の中にある疑問を大切にし、分からないことを楽しむ気持ちを持ってもらえたら」と話す。