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名護のそろばん教室「さくら珠算塾」が40周年 そろばんを通して地域貢献

「そろばんの良さを伝え続けていきたい」と宮城清美さん

「そろばんの良さを伝え続けていきたい」と宮城清美さん

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 名護のそろばん教室「さくら珠算(しゅざん)塾」(名護市東江1、TEL 070-5691-5255)が4月で40周年を迎えた。

オリオンビール名護工場そばの「さくら珠算塾」

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 1983(昭和58)年4月に、地元の宮城清美さんが開いた同塾。宮城さんは「学生時代はそろばんができず大嫌いだったが、取り組むほどに達成感が大きく、心のよりどころになっていった」と話す。銀行員を退職したタイミングで「自分にできることは何か」を考え、そろばん教室を開くことを決意。13人ほどの生徒からスタートした。

 モットーには、自身の経験から「やればできる」を掲げる。ピーク時の1996(平成8)年ごろは100人以上の生徒が通い、これまで5000人以上の生徒を輩出したという。現在は3歳~15歳の40人が通う。過去の塾生が子どもを通わせることもあるという。

 「そろばんは地域を変えられる」と宮城さん。これまで20年間にわたり沖縄県内の少年院での講義をボランティアで行うなど、そろばんを広める活動を積極的に行ってきた。「そろばんは集中力が身につき、手先を動かすことで脳の活性化にもつながる」と、現在は小学校の授業やデイサービスでのボランティア活動に取り組み、普及活動を続けている。

 宮城さんは「苦手だったそろばんが、今ではライフワークと私の糧になった。そろばんに出合わなければ、これまでの経験や人との出会いはなかった。一生の宝物を得ることができた」と笑顔を見せる。「そろばんは人も地域も変えられる。これからはそろばんの普及とともに、後継者育成にも力を入れたい」とも。

 開塾時間は15時~20時。月曜・日曜休塾。

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