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名護で「観光地域づくりセミナー」 地域観光づくり法人の立ち上げ目指し

名桜大で行われたセミナーの様子

名桜大で行われたセミナーの様子

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 観光セミナー「第2回やんばる観光地域づくりDMOセミナー」が3月28日、名桜大学(名護市為又)で開催された。

「第2回やんばる観光地域づくりDMOセミナー」パネルディスカッションの様子

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 主催は北部広域市町村圏事務組合(宇茂佐の森5)。同組合では、2025年度以降に沖縄県北部の観光戦略の策定などを行う「観光地域づくり法人(DMO)」の設立を目指していることから、機運を醸成することや設立に向けて地域の観光事業者の理解を得ることを目的にセミナーを企画。今回は、市内を中心とする行政や観光事業者など約100人が参加した。

 2部制で行い、1部では内閣府沖縄総合事務局長運輸部の星明彦部長が「持続可能な観光地経営~稼ぐ・守る~」をテーマに講演。観光の現状について、「人口減少を迎える中で、観光は成長戦略の柱、地域活性化の切り札。万博の開催地である日本が世界的潮流を捉えた観光地として脚光を浴び、持続可能な先進地として世界中から注目されている」と話した。

 2部では、ナビタイムジャパン地域連携事業部の藤澤政志さんをファシリテーターに、「旅行者の変化と観光戦略について」をテーマにしたパネルディスカッションを行った。パネリストには、「ひがし北海道自然美への道DMO」の野竹鉄蔵専務理事やリクルートじゃらんリサーチセンターの森成人研究員、日本旅行執行役員の緒方葉子さんを招き、北海道や宮城・気仙沼のDMOの事例を紹介し、やんばるでの必要性を話した。質疑応答では「飛騨高山に外国人観光客が多い理由」などの質問が飛び、盛り上がりを見せた。

 同組合の宮城力也さんは「2023年度は基礎調査として、市町村やホテル業者、宿泊事業者など観光関連企業へのヒアリングを進めてきた。DMOの設立は、やんばる12市町村が一体となって進めていることが一番のポイント。観光業界の現状を把握し、2024年度は設立に向けた具体的な動きを予定している」と話す。「今回のセミナーを通してDMOの機能や、なぜやんばるにDMOが必要なのかを知ってもらえたら」とも。

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