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名護・真喜屋小6年生、落書き消して地域に恩返し 羽地奥武橋で

羽地奥武橋で行ったボランティア活動の様子

羽地奥武橋で行ったボランティア活動の様子

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 名護・真喜屋小学校(名護市真喜屋)6年生の児童が3月13日、羽地奥武橋で落書きを消すボランティア活動を行った。

羽地奥武橋で真喜屋小6年生が行ったボランティア

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 同校6年生は昨年7月、総合的な授業の一環として同校や真喜屋地域の魅力を発信する「真喜屋の魅力探偵団」を結成。情報発信を中心に地域で活動する人たちへ取材などを行い、ポスターやラジオ番組、ユーチューブなどで発信してきた。

 卒業を前に地域への恩返しをしようと児童に案を募ったところ、昨年9月に行ったカヤック体験で同所を訪れた際に分かった橋の下の橋柱の落書きを消すことになったという。

 活動に当たっては、橋を管理する沖縄県北部土木事務所に児童らが許可を取った。同日は、6年生13人が参加。約2時間をかけて、持参したはけやローラーを使い、橋柱1本分の落書きの上にグレーのペンキを塗った。

 「ここではキャンプを楽しむ人もいるが、落書きがあると気味が悪いという声があると聞いていた。消えることで地域のイメージを高めることができれば」と参加した児童の一人で知念竜喜さん。同じく山本芽衣さんは「思ったより大変だったがきれいになってうれしい。地域の人々にはよくしてもらってきたので、ボランティア活動で感謝を伝えたかった」と笑顔を見せる。

 6年生を担当する教員の増田一郎さんは「『真喜屋の魅力探偵団』を結成したときの子どもたちは何をするにも『どうせ無理』と言っていたが、地域の人々のおかげで自分が動けば周りが協力してくれることや、人と人とのつながりや助け合いを実感し、どんどん自主的に地域の魅力を届ける企画を出すようになった」と話す。「自分たちの住む真喜屋の魅力に目を向けるようになってくれてうれしい。進学しても1年間の経験を忘れずに役立ててほしい」とも。

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