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道の駅おおぎみで古本イベント 廃校に残された本2000冊を配布

「多くの人に本を手に取ってもらえれば」と話す崎山さん

「多くの人に本を手に取ってもらえれば」と話す崎山さん

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 「道の駅おおぎみ」(大宜味村津波)で2月26日、イベント「おおぎみ古本市~廃校に残された本を救うぞ!~」が開催される。主催は大宜味村観光協会。

廃校から引き取って配布する本

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 2016(平成28)年3月に廃校になった旧大宜味村立津波小学校の図書室に残されたままになっていた本を利活用しようと企画した同イベント。

 イベントを企画した同協会広報担当者の崎山すなおさんは、「小学校にある本が処分される予定だという話を昨年末に聞き、もったいないという思いから全て引き取った。大宜味村内には本屋も古本屋もないことから、本を身近に手に取ってもらえる機会になれば」と話す。

 同協会で引き取った本は、図鑑や辞書、児童書や絵本など約3000冊。これまで道の駅内に本棚を設置し無料配布してきた。インスタグラムで情報を見た地元民や県本島の中南部からの来館もあり、900冊ほどが引き取られていったという。

 イベント当日は屋外の屋根付き広場で、「本をもらいに行こう」として、旧津波小学校の本を無料配布するほか、「本を買いに行こう」として、「絵本屋Polaris」(名護市屋部)や古本店「波止場書房」(沖縄市仲宗根町)が出店し書籍販売を行う。地元在住者も家庭で不要な本を持ち寄る。このほか、グルメブースとして、キッチンカー出店も予定する。

 「いつか本に関するイベントができればと思ってきたが、実現することがうれしい。一度は役目を終えた本がまた違う場所で誰かの役に立つと思うと本当に良かった。イベント後も、本がなくなるまでは配布する取り組みを続けたい」と崎山さん。

 「なかなかこういったイベントもないと思うので、村外からも多くお越しいただきたい。好きな1冊を見つけてもらえたら」とも。

 開催時間は10時~17時。

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